30分毎に泣いて起きる夜

朝も昼も夜もない生活

後追いがはじまれば

姿が見えなくなると泣いて

トイレにもゆっくり行けない日々

大きな声で泣いては

近所迷惑を考えて

「泣かせないように」と

抱っこをし続けた。

「わたしにはこの子を育てられない」

何度そう思っても

実際に手を放すことはできなくて

わたしは頑張り続けた。

「助けて」の一言がいえなかった。

だってわたしはこの子の親だから

この子を育てるのは

わたしの役目なのだから。

だけどある日

そんな自分でつくった「責任」に

心も体も押しつぶされたんだ。

今ならわかるよ

こどもは一所懸命に

「お母さん、もうひとりで頑張らないで」

「もっとぼくを頼って」

「一緒に歩んでいこうよ」

そう言いながら泣いていたこと。

こどもはお母さんが大好きだから

好きな人を悲しませたいはずがないんだ。

「育てる」ことが苦しいのなら

育てることをやめてみよう。

責任が重くて潰れてしまうなら

背負うことをやめてみよう。

教えを説く役目の「親」になるのをやめて

あの子の「お母さん」でいてあげよう。

何もできなくていい

ただそばにいればいい

それだけでこどもを

大きな愛で包んでいる。

「お母さん」ってそんな

存在のことなんだ。

スポンサーリンク