※秘密基地〜
今日の Pygmy Outdoor Lifestyle School はたくさん歩く日で、#みかちゃん はお兄ちゃんたち(4歳と5歳)と一緒に行動をしました。
ただ歩くだけじゃなくて、今回は道順も子どもたちで話し合って決めてもらい、子どもたちが主体を持って動けるように
「みかちゃんは事故のないようにだけ見守っていてあげるから、好きに進んでいいよ。いるけどいないようなものだからね〜」と声を掛け出発しました。
その中で 5歳の子が意気揚々と先頭に立って進み始めたのですが、迷ったことのある場所の近くで先頭が嫌になったのか 4歳の子に「◯◯、先頭やって」と言い出しました。
言われた 4歳の子も先頭が嫌だったようで「△△(5歳の子)がやるっていったじゃん、ぼくは嫌だよ、△△がしてよ」と5歳の子に伝えました。
しかし、5歳の子も引かず、しばらくは「◯◯がして」「△△がやって」の言葉をお互いに繰り返していました。
口喧嘩の後はと言うと、5歳の子が「もういい!」と言う感じで折れて先頭をすることになりました。
その時に 4歳の子が持っていた草を 5歳の子が奪い取り、取られた子が「やめてよ!返してよ!」と取り返そうとする出来事がありました。
これって要は 5歳の子の腹いせなのですが・・・(笑)
一見は奪いとった 5歳の子が悪者に映るけれど、腹いせは「腹癒せ」という漢字そのままで「自分の感情を癒やす為の行動」なので、5歳の子にとっては正常な反応だったと言えます。
ちなみに、1歳半くらいの年齢の子も見ていると分かるのですが、面白い程に「八つ当たり」をします(笑)
自分が怒られたら隣にいる誰かを押して泣かせるとか、できない事があったら「なんでやってくれないのよ!やらないあなたが悪いのよ!」と言わんばかりにお兄ちゃんに当たるとか・・・(笑)
本能の領域で生きている小さい子でそうなのだから、「腹いせ」も「八つ当たり」も人の心理だと言えます。
だからこそ、八つ当たりをされた方も負けずに自分を主張する強さを持てるように、大人が介入せずに本人同士で関わらせ解決できるようにしてあげることが大事になります。
今回のこの出来事は、子どもの起こす行動は実に理に適っているものなのだなーと思うものでした。
ちなみに、草を取られた子も草は返してもらえなかったけれど、「返してよ!」と言えたことに自信を感じたようでその子なりに飲み込んでいました。これも自分を癒す強さなのですよね。
「腹いせ」をする子どもは意地悪な子なのではなくて、自分の気持ちに忠実な素直な子。
自分を癒す術を知っている賢い子なのです。
それに、こうやって我慢しないで自分の気持ちに素直になることをしていれば、いずれ自分だけで消化できるようになります。なぜなら、これも経験値がモノを言うから。
幼児期にたくさん人とぶつかって相手の気持ちを感じる体験を積み重ねていくのと、大人にケンカを止められて相手や自分の気持ちさえ分からないままなのとでは、人の気持ちを感じる経験の積み重ね、言わば経験値が変わってきます。
経験値って大人になってから付くものじゃなくて、生まれた時から始まっているものだから、命に関わることでなければ、大人は一先「見守る」ことがその子のより良い成長に繋がるのです。
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