パンパカパーン!Pygmy Outdoor Lifestyle School の卒業記念登山、無事に富士山の山頂へ行くことができました。


独立峰の富士山はクルクルと雲が動き天気がなかなか読めないのですが、天気予報も前日まで雨だったので雨の準備もしつつ晴れることを願っていたら、バッチリ 2日間とも晴れました♪


今回トライした 5歳の子も一度も倒れず、泣かず(泣いてもいいけどネ)、手を繋ぐサポートも必要なく、自分の足で最後まで歩き切ることができました。


2日目の朝の八合目(3,400m)あたりからは低酸素と前日の疲労もあり子どもたちも気分が悪くなったのですが、それでも一歩一歩ゆっくり歩くことで日本一の高さまで辿り着くことができました。



「小さな一歩でも、諦めずに一歩一歩進めば必ず辿り着くことができる。大きな何かを得られる」


きっとね、こう言うことを子どもたちは感じていたと思います。


辛くても歩き続けたから、本当にただ「歩くのを止めなかったから山頂に行けた」という単純な法則を実体験を通して感じたのではないかなと思います。


そして、登ったものにしか見えない世界、最後までやり遂げたものにしか訪れない幸福感など、富士山からたくさんのギフトをもらうことができました。これは大人も同じでした。


当日はどこかの保育園さんが年長さんを連れてチャレンジしていましたが、山頂ではなく七合目までの登山だったり、小学生でも荷物は大人が持っていたり・・・


私は「楽しさ」も「自信」も妥協する中では得られないものだと思っているので、


せっかくトライする機会があるのだから自分の(その子の)「限界」までやらせてあげられたらいいのになと、途中で戻る子どもたちを見て思いました。


大人の事情も分かるけど、園児でも「その子の人生」として考えればで決して one of them ではないことが分かるし、大人がそう括ってはいけないのです。


社会の流れなどほんと大人の事情が分かるからこそ、私は工夫をし続けて理想に近づけるようにしているし、


何と言っても子ども一人ひとりを one of them で済ましたくないという気持ちが強いので、


一斉保育や教育や一括りにして誘導するなどをした途端に、私の中に違和感が出まくるのでそれが道しるべをしてくれていて、妥協せずにここまでやってきました。


年長さんでも山頂に行ける力はあります。よく「うちの子は無理だわ」と言う方がいるのですが、山頂に行けなくても「やれるところまで」をその子に選ばせてあげて欲しいなと思います。


無理かどうかはその子が決めることだし、こういった体験が「自分を知る力」を育てていくから、その機会を親子で作れたらいいなと思います。


だって、結構大人も自分のことを知らないものだから。どこまで登れるかの中には、自分の弱さや強さを目の当たりにする体験が入っています。


例えば私で言うと・・・


今回の富士登山で私は初めてストレートに 3000m級の登山で楽しさを感じることができたのですが(おそっっ!!)、その要因の 1つに前日に眠れて体調が良かったことがあります。


※体調が優れないと高山病になりやすいのです


高山に登る時は、大体が仕事が終わってから現地に向けて出発をするので私たちは車中泊をするのですが、


フカフカのお布団もないし、狭いし、何と言っても外で眠るのはなんか怖い、ということから全然眠ることができませんでした。※息子はグッスリンコなのにぃぃ


それで、いつも眠れないことを気にして「寝なくちゃいけない」と思って一所懸命に寝ようと努力をし(呼吸法とかね笑)、寝れない自分を情けなく思っていました。山小屋も同じで全く眠れない人でした。


でね、ある時眠ることを諦めたのです。「いいや、眠れなくても。大したことない」ふとそう思いました。


そしたらね、なんと、車の中でも山小屋でも眠れるようになったのですよーーーー。


「眠れなくて大変」→「眠れなくても大したことない」と自分の思い込みが変わったら、安心して眠れるようになりました(笑)


それで、今回の富士登山は体調万全で挑むことができ、高山病も筋肉痛も大したことなく楽しいだけの時間が流れていきました。


「高山に登るのが苦しいだけの時」からは、外で眠るのが何か怖くて、山も怖くて、高い所も怖くて、眠れないのも怖くてと、私は「恐怖心」を多く握りしめていたことが分かったし、


その体験から「思い込みを手放すと勝手に体が動くから、現実に変化が訪れる」という流れにも気が付くことができました。


いやーー、登山っていろんなことに気付くキッカケがたくさん詰まっていますね。


ただ存在している自然に映る自分は今のそのままの自分の姿だから、強さも弱さもしっかりと見ることができるのですね〜。



それにしても自信に溢れたイイ顔してる。これを見る為に私たち大人は頑張ってきたのだと心の底から思いました。


任務完了です。

スポンサーリンク