黙ってご主人さまを待つ柴犬マリコと子どもたちを待つ私・・・
「さあ、出発しよう!」と子どもたちに声をかけたら、突然大声で泣き出した子がいました。
それは Pygmy Outdoor Lifestyle School で海に行く日で、楽しいことが待っているのにどうしたんだろう?と思い
「どうしたの?」と泣いた子に声をかけました。
けれど、うつむいて黙ったまま固まっています。
そう、この子は何かがあると黙ってしまう子でした。
子どももその子によって、いろんな表現の仕方を持っています。
何かあった時に
大声で泣く子
しゃべる子
怒り出す子
諦める子
固まって動かない子
黙る子
地面に寝転がって駄々をこねる子
ムスッとする子
誰かに八つ当たりをする子
気にしない子
サラッと流す子
おどけた顔をする子
口を尖らせてアピールする子
などなど(笑)
どれが良いとか悪いとかはなくて、これも「その子らしさ」なのですが、その子の中でバランスが取れるといいなーと私は思っています。
例えば、大声で泣く子や怒り出す子は、自分で落ち着けるようになれたらいいな
黙る子は、自分の気持ちを言えるようになったらいいな
誰かに八つ当たりをする子は、誰かに八つ当たりをされていろんな気持ちを知れたらいいな
おどけた顔をする子は、本心を伝えられるようになったらいいな
など。
自然の流れに任せているとその子に必要なことが起こるのだけれど、私がその役をする時もあります。
今回の黙った子には、何でもいいから言っていいんだよ、と伝えたくて
自分の思いを言葉に出すと周りに理解してもらいやすくなることを体験して欲しいなと思ったので、
他の子がその子に「もーまた?なんで泣くの?」と言っていましたがしばらく待ってもらって、その子が自分の気持ちを話し出すまで寄り添いました。
すると
モニョ・・・・と(笑)口が動きました。
「ん?なあに?もっと教えて」と声をかけると
モニョ・・モニョ。
全く何を言っているのか分からなかったけれど、
「なるほど、そうなんだね」と声をかけると
モニョモニョ、モニョ、モニョモニョ・・・・。
と気持ちを伝えてくれました。
「わかった!気持ちを言ってくれてありがとう。こうやって教えてくれると分かるよ」と伝えると、その子は笑顔になって歩き出しました。
はい、何を言っているのかは全く分からないけど、
これで良いんです。
伝えることの大切さを知れる方が、何を言っているかの答えよりも大事なんです。
ちなみにこんだけ子どもたちと一緒にいると、その子が泣いた理由は分かるのですが、それを大人が代弁するんじゃなくてその子が自分で気持ちを言い出せることを大切にした出来事でした。
(*˘◦˘*){♡]
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