「ぼくも1人でバスに乗りたい!乗れる!」


と年長さんの子が言ったので、


「やりましょう」(孫さん風)ということで


年長さんが1人でバスに乗る挑戦をすることになりました。
(o’∀’o)


Pygmy Outdoor Lifestyle School FUTAKO TAMAGAWA(ぴぐみーアウトドア・ライフスタイル・スクール二子玉川) ではその子の培ってきたものや意欲や能力にもよりますが、年長さんになるとクッキングの材料を買いに1人でバスに乗ることができます。


昨年卒業したお兄ちゃんが1人でバスに乗る姿をこの子も覚えていて、年長さんになった自分も1人でバスに乗りたい!乗れる!と自ら言ってきました。


そして、願いを叶えることができました(祝)


みかちゃんが一足先に降りるバス停に行きスタンバイして、その後に他のスタッフがお兄ちゃんが乗車するバス停まで行き見送りました。




(念の為運転手さんには幼児が1人で乗ることを伝えました)


手にしっかりとバス代を握りしめて乗車したお兄ちゃんはそのまま運賃を払うのを忘れて後部座席へ・・。


どうなるかなと思ったら、運転手さんにお金を払うことを優しく教えてもらい、ちゃんと手渡していました。


こうやって身をもって(失敗も含めて)体験していくことが1番心に刻まれるので、こういった場面でも外野がガヤガヤ言わずに子どもと運転手さんにやり取りを委ねてしまうことが1番良いのですよね。


そして、無事に皆に見送られてお兄ちゃんは1人バスで出発をしました。


ちなみに、Pygmy School から降りるバス停までは2つしか停車する場所はないし、降りる場所は今回は終点だったので間違えることはまず無いのですが、


子どもの心境を考えると一大事な挑戦だし、万が一地震があった場合なども想定してあるので大人側も結構緊張します。


私はいつもまだかなーーと道路を覗きながら待ち、バスが見えると平然を装って子どもを迎い入れています(笑)


見送った子どもたちもいつか自分も挑戦する日が来るのを知っているのか、お兄ちゃんの背中をちゃんと見送っていました。


降りるバス停でお兄ちゃんが来るのを待っていると・・・・・


クネクネと体をよじりニコニコの笑顔で嬉しさを全身から滲み出しながらお兄ちゃんが降りてきました!!


ぷぷぷ、嬉しそう〜♡


年長さんのバスの旅は大成功でした!!


お買い物では事前にお兄ちゃんがお家で買うものリストを書いて来てくれて、


後で「みかちゃんにこの紙あげる!この紙があったらみかちゃんも煮込みうどん作れるからね」と言ってプレゼントしてくれました。(メニューは煮込みうどん)優しい心が育っていますね。
(n´v`n)


それを見ながらお買い物をしてもらいました。ここでも子どもが主体を持って行動することが大事なので、私は最低限のサポートしかしませんでした。


この間の記事の『 「ヘルプ」と「サポート」の違い 』は難しいようで実は簡単で、子どもに対して自分が「自立に向けての行動」をとっているのか 「依存に向けての行動」をしているのかを意識すると、自分の起こす行動が見えやすくなります。


背が届かない時は横に倒してあげると入れやすくなります!


帰りのバスも自分で好きな座席を選んで座りました。


クッキングではおチビちゃん(2歳ちょっと)と3歳さんが包丁デビューをしました!おめでとう♡




Pygmy School では「何歳になったから包丁をする」という決まりではなく、その子の発散度合いや集中力や大人の言葉に耳を傾けられるかなどを基準にしているので、子どもによって挑戦する年齢が異なります。




今回挑戦した2人は、他の子の包丁さばきを良く見ていたし、何よりも「包丁したい!」という意欲が溢れたので始めました。


おチビちゃんも包丁を振り回すこともなく、事前に細く切って切りやすくした人参や大根などを包丁の上に手を添えて押しながら切りました。


スライスをするやり方だと手もスライスしやすいので・・慣れない内は包丁を押す切り方がオススメです。


ゆで卵も自分で作りました。こうやって上の子の姿をよく見ることでもお料理の経験値を積むことができます。よく観察をする子はいざ実践!となってもスンナリできる場合が多いです。

なぜなら子どもは観察という実践を既にしているから・・・


すごい見ていますね〜(笑)


自分でむきむき・・


出来上がった煮込みうどんはとっっても美味しくて、皆のお腹はカエルさんの様になっていました〜。






バスに乗ることも、お料理をすることも、食べることも、


他人に言われてやらされてやるのと、主体を持って自分で取り組むとのでは育む内容や得れる能力は変わってきます。


主体」を持って取り組んでいるかどうかって、ほんとーーに、大切なことなのです。


やらされている気持ちで事を行えば、もちろん主体が自分にないので、喜びもありません。


喜びがなければ、次なる意欲を生まないので好奇心も育ちません。


それと、大人も経験があると思いますが、食事も心を置いてするのか、ただ胃に詰め込むのかで吸収される栄養も、満腹中枢の刺激も変わるのですよね。


私は忙しくしていると物をただ詰め込むだけになりがちになるのですが、そうすると何か物足りなさを感じて、いつまでも満足しない時があります。


満腹でも満足しないのは、「心が満たされていないから」なのですよね〜。


それに気が付いてからは、「丁寧に」を心掛けるようにしています。


参考記事



子どもは特に「心で生きる人」だから、Pygmy School ではアウトドア・アクティビティでも何をするにしても心を入れることを大事にしています。


今回のバスに乗る体験も、その子の心がたくさん使われるようにたっぷりと時間をかけました。


しかし、こういう風に子どもの発達を見守る為には、大人の心に「余裕」と物理的な「時間」が欠かせません。


いくら子どもにとって良いことだと思ってトライしても、待てる時間と心の余裕がないと良い結果を生まないのですよね。大人がイライラしたり怒ってしまったりね。


だからこそ、いつでも自分の心が満たされているようにすることが、子どもと暮らす中ではとても重要なのです。


逆に自分に余裕がない時は、無理して子どものことを待たずに


「ごめんね、お母さん今余裕がないの。させてあげる時間もないの。できる時にしようね」と


その時の気持ちを正直に伝えてあげる方が、子どもにも伝わります。そうやって大人が素の自分のままでいることを「共に暮らすこと」と言うのです。


是非、発達段階にいる子どもとの暮らしを楽しんでくださいね。

(*´Ι`)ノ´Ι`)ノ´Ι`)ノ♪ 


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