「お兄ちゃんを見守ってくださいまして、ありがとうございました!


小学校へ行ってもよろしくお願いします」


お世話になった山にご挨拶をしに




Pygmy School 生活最後の登山はお兄ちゃんと山とが向き合えるように、(邪魔をしないように)


私はお兄ちゃんの少し後ろを付いていくことにして、コースもお兄ちゃんに地図を渡して完全に委ね、会話も話しかけられたら答えるようにしました。


この子はどんなことを思って山に登り、Pygmy School 最後の登山ではどんな行動をとるのかな・・そんなことを思いながら、


大人が誘導しないことで子どもの内面は見えてくるから、私もワクワクしながらお兄ちゃんの後を追いました。


お兄ちゃんが選んだコースは高尾山で1番多く行ったことのある「稲荷山コース」でした。




何度も何度も行ったことがあるけれど、分かれ道があると地図を出して自分で確認をしていました。


大人が先頭に立って歩いていれば迷うことはないし、何も考えなくても着いて行けば山頂に着けるけれど、


自分が先頭に立つことで、道を考えながら進まないといけないけれど、全ては自分次第で変わるし、変えることができるということが知れるのですよね。


人生は自分で選択することができるというのも、こういった幼少期からの「体験の積み重ね」で理解していくのです。




これはほんと、先頭に立たないと見えてこない思考なのです。


Pygmy School では子どもがリーダーになる場面が幾つもあるのですが、道路を渡る時なんてどんな子でも2番目になった瞬間に周りを見なくなります。


リーダーが見てくれるからいいやー、付いて行けば大丈夫ーという風にマインドがスッと切り替わります
(´・∀・`)




黙々と進むお兄ちゃんは


道行く人から「こんにちは!」「えらいわね!」「何歳なの?」と声を掛けられても


スルーーーー(笑)


いつもご挨拶をする小さな神社も


スルーーーー(笑)


とにかく前だけ見て進んでいる感じでした。


時折「みて!赤い実がある!」「みかちゃん!」「何でこの土はデコボコしているんだろう」などと話しかけてきたのですが、


出発する前に「みかちゃんがちゃんと見ててあげるから安心して◯◯(お兄ちゃんの名前)の思うように進んでね」と伝えてあったので、きっと安心感と心に余裕を持って進めたんじゃないかなーと思います。そんな様子でした。


お喋りしながら進む登山も楽しいけれど、静けさの中に自分と向き合う時間があるものだから、こういう登山も子どもにとってもいいし、意味があるものなのですよね。


「子ども」は

騒がしいのが好き

電子音に惹かれる

うるさいものだ

話し掛けないと可哀想

構ってあげないといけない

などなど、これらの思考はそう思う「その人」の思い込みです。決して子どもの定義ではありません。


それに、「挨拶はすると気持ち良いからしましょう!」と多くの教育機関では唱えているけれど、


子どもにだって、挨拶をしたくない「時」もあるのです。今回のお兄ちゃんの姿を見ていても、登山に集中していることが分かったし、


私だってお兄ちゃんとした数々の登山を振り返って思い出に浸りながら登っていたから、いつもしている山での挨拶も(山ではすれ違う時に挨拶をするマナーがあります)したくありませんでした。


だから、挨拶をしてもらったら答えるようにしていました。


※高山では、挨拶をすることで相手に覚えてもらえる可能性が増え遭難時に役立つので私も積極的に挨拶をするし、子どもにもそう伝えています。


そして、いつもよりものんびりペースで山頂に着きました!山頂は風が強くて寒かったけれど、天気も清々しくて富士山もキレイでした。




お弁当を食べているとお兄ちゃんが急に「お腹が痛い」と言い出し、トイレに行ったけれど治らなかったので、とりあえずお弁当を食べられるだけ食べて下山することにしました。


山頂には幼稚園生がたくさん来ていたのですが、先生が怖くて・・(先生の怒る声が山頂に響いていました・・・!)
( ┰_┰) シクシク


お兄ちゃんはジッと幼稚園生を眺めながらお弁当を食べていて、痛い部分も胃の辺りだったので、もしかしたらこの光景に萎縮したのかも!と思っていたら、


下山している途中でお腹は治り、お弁当もたいらげ、念願の卒業お祝いのお団子も完食しました!(笑)




ちなみに下山はいつものお喋りお兄ちゃんに戻りたくさんお話しをしながら進み、


いつもの神社にも御礼を伝えられました。


そしてお兄ちゃんの Pygmy School 生活最後の登山は無事終わりました。


その頃チームおチビちゃんたちは・・・




山の神様にご挨拶をして無事に下山をしていました。
╰(*´︶`*)╯♡





スポンサーリンク