大人が子どもを「育てよう」とコントロールしないで、子どもに育ちを委ねると


その子にピッタリな育ち方ができます。


それは言い換えると、


「自分らしさ」を持ったまま大人になっていけるということで、


即ち、アイデンティティーが確立されやすくなるので


後にやってくる青年期に持ちやすい


「自分らしさってなんだろう」「自分は何者なんだろう」という疑問の答えを見つけやすくなります。


「自分は何者なんだろう」という疑問の答えが分からずに未来が不安になって自分らしさを失うことを、


発達心理学者で精神分析家のエリク・H・エリクソンは「アイデンティティーの危機」といったけれど、


エリク・H・エリクソン Wikipedia


きっと多くの人がそんな気持ちになったことがあるんじゃないのかなと思います。


で、このアイデンティティーの危機をなんで持つハメになるのかと言うと、


「幼児期に主体性を持って過ごしてきたのか」が鍵となるのですが、


「主体を持って自分のペースで育ち、自分で自分を律することができてきたのか(自律)」


「他人に言われて行動をし、他人に律することをされてきたのか(他律)」


「自律」をしてきたのか「他律」をしてきたのかで、オートノミーが育つかどうかが変わるので、


アイデンティティー(自己同一性)が確立されるかどうかは


「幼児期の過ごし方による」ということになるのですよね。


大人になれば勝手にオートノミーがつくというものではないから、幼児期にどんな人的環境(接する大人)にいるかが大切なのです。




黙々と穴を掘り続ける子


道があるのに土手を登る〜


自分で遊びを考えて、自分のしたいことをして、自分のペースで育つことができる環境を作っているのですが、


自由があるということは「責任」も必然的に付いてくるので、1歳でも6歳でも責任を持つことをしています。


2歳でも自分で登ります


それは何も難しいことじゃなくて、責任を持つとは「最後まで自分で体験する」ということだから


大人が介入して解決してあげなければいい話しになります。


自分がしたことの結果にも主体があるように、大人が主役を取らないで子どもを主役のままにすることが大事です。


もし子どもに主体の持たせ方が分からない方がいたら、是非、その事柄の「主役は誰か」を見つめてみてください。


子どものことなのか、自分のことなのかを分けることが、子どもの主体性を育てていきます。







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