焚き火をしてお茶を沸かして飲むというアウトドア遊びをしていたら、
何でも自分でやってみたい2歳半の子が
「◯◯(自分のこと)が焚き火するからね。△△(他の子のこと)はこないでね」と
他の子を隅に追いやって火おこしをする気満々で言いました。
ところが、いざマッチに火を付けると(マッチは大人と擦ります)火に驚き「やっぱりやらない」と言い出しました。
驚いて怖くなった気持ちは分かるのですが、ここで諦めてしまったら焚き火ができなかった子にもその子自身にも良いことは起こりません。
そして、このアクティビティの中でその子は「嫌になったら諦めればいい」ことを知るだけになってしまうから
大人も肝を据えてその子に付き合うことにしました。
それに、火も触れることや扱うことで「火自体は怖くないこと、扱い方によっては怖いものになること」などを知ることができるので、
その子が火の存在を自分で認識できるまで、何度も何度もマッチを擦って火を付けることはその子にとって大事な体験でした。
怖くてへっぴり腰になったり、泣きべそをかいたりしていたのでなかなかカマドの中に入れられずその前で手を放してしまったのですが、
徐々に落ち着きを取り戻し、自分がしていることを理解しながら最後はカマドの中へ入れることができました!!
その後はトングまで「やりたい!」と言って挑戦しました(笑)
恐怖を乗り越えた子はそれはそれは輝いた顔をしていました!
これは実体験から得た自信です。
自分からやる!と言ったことをやっぱり止めると言った時、「まだ小さいからしょうがないわね」で済ます大人がいますが、
これ、子どもに「諦める思考」を植え付けているのと同じです。
そして、「自信を付ける機会」を奪っていることと同じになります。
何でも子どもの言う通りにすることが「子どもに委ねる」ことではないし、子どもの心に寄り添うことではありません。
大人が諦めれば諦めることを子どもは覚え
大人が付き合いきることで子どもはやりきることを覚えます。
どんなマインドを子どもに持ってもらいたいのかを考えた時、そのマインドを伝える手段は簡単で
「そのマインドを大人が持てばいいだけ」になります。
(マインドを持てば行動に出るのでその流れが大切になります)
で、もしそのマインドが自分にないなら、子どもにも押し付けないことが大事なのです。
自分ができないのに、本当はやりたくないのに「正しいから」「社会の常識だから」「あなたのためだから」と押し付けると
子どもは意図も簡単にそれらが大人の「思惑」だとキャッチするので、
子どももやりません(笑)
『 思考は大人になったら育つんじゃなくて、幼児期からの積み重ねで育つ 』で書いたように、
大人が共に行動するから、伝わることがあるのです。
伝えたいことがあるなら、最初に自分を振り返ることが「伝える手段」になります。
スポンサーリンク