動物との間でも大切なのは「信頼」
世の中にはADHDと診断される子もいますが、私もADHDと言われる子と過ごす機会もあります。
ADHDと言っても一括りにできるものではなく、子どもそれぞれに個性があるのですが、
どんなADHDの子とでも基本的な信頼関係の結び方は変わりません。
とある日のADHDと診断されている子と過ごした時の様子を交えて
私なりの信頼関係の築き方を書きたいと思います。
出会ったその子は、
初めは気持ちとは反対のことを言ってみたり
強がってみせたり
心を固くしてみたり
大人にとって「扱いにくさ」を思わせる行動をとっていました。
直ぐに
「あー私たちを観察してるんだな、どんな反応を見せるか試しているんだな」と思ったので
私は特にその子の言うことに過剰反応せずに、全てに「オッケー、わかったよー」と言う言葉を掛け続けました。
※別にこれは無理してその子を受け入れようとした訳ではなく、本当に「その子の意見はそのままで良い」と思っていたので私も素の状態です
私が(大人が)そのままのその子を良しとしていたので、
次第にその子の固い心は解れ、リラックスした状態へと変化していきました。
そして、その子は笑顔で過ごすようになりました。
ADHDという名が付いていてもいなくても、子どもは自分を受け容れてもらえたと思った瞬間から心を開いていきます。
それはどの子も本当に同じで、私は今までに例外を見たことがありません。
初めてお母さんとお父さんと離れる子も
不安いっぱいでやって来る子も
元気すぎて落ち着きのない子も
イヤイヤが激しい子も
反応があまりない子も
どんな子でも、
「そのままの自分でいていいんだ」
と思えた時から、その場が自分の居場所となります。
自分の居場所になると安心して自分を出せるので、
強がる必要や大人を困らせる態度を取る必要はなくなります。
※大人を困らせる態度を取るのは、子どもからの「もっと自分をみてよ!」とか「自分の好きにさせてよ!」とか「信じてよ!」などのメッセージが入ってます
なので、大人が「扱いにくい」と思う子はいなくなるのです。
子どもたちの「居場所=安心できる場」の作り方は
一にも二にも大人が先ず子どもを「信頼」することから始まります。
子どもの発言を信頼し
「どんなあなたでもいいんだよ」と
存在そのものを信頼することが欠かせず
大人からの信頼なくしては、子どもが大人を信じることはありません。
なぜかと言うと、子どもは大人の心を映し出し、見事に反応として返してくれるからです。
ADHDの子も同じです。
「自分を分かってもらえた」
この気持ちの先に信頼関係は生まれるのです。
接したADHDの子は、とても素敵な個性を持つ素晴らしい人でした。
この世に素晴らしい子以外は存在しない
そう大人が信じることで、子どもたちは素の魅力を出してくれるのです。
信頼関係は
「大人が子どもを信じること」から始まります。
是非、みなさんも試してみてくださいね。
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