幼児のより良い発達や成長に
衣食住を整えることよりも大事なものは、
自分を気にかけてもらうことや
一緒に笑い合えることで得られる
「自分は大切にされている」という感覚です。
それを「伝わる愛」といいます。
抱っこをすることや触れ合うことが幼児の発達に良いとされているのは、
それが「愛が伝わりやすい行為」だからです。
だから「抱っこ」は「ただすればいい」と言うものではなく
「自分は大切にされている」という感覚が伝わって初めて意味をなします。
抱っこを嫌がる子は、抱っこではないことで愛を感じている子だし
大きくなれば抱っこではなくて、例えば一緒にキャッチボールをするなどの
遊びを通して愛を感じるようになります。
なので、「自分は大切にされているという感覚」=「愛」が感じられれば
行為はなんでも良いのです。
抱っこよりも大事なものは、「愛が伝わること」です。
Pygmy Outdoor Lifestyle School FUTAKO TAMAGAWA(ぴぐみーアウトドア・ライフスタイル・スクール二子玉川) では子どもたちの様子を見て、バランスを取ることをとても大切にしています。
小さな子たちが集まる場所だから
1番に発達や成長に大切な「愛」が足りているのかを注意してみています。
※これは両親からの愛情不足とかの意味ではなく、その子を取り巻く環境全てのバランスのことを言っています
心がアンバランスになっているなと思った子には「抱っこする?」と声を掛けてみたり、
その子だけに時間を割いて、やりたいことにトコトン付き合ったりしています。
とある日、全員に「抱っこしてほしい子はいる〜?」と聞いてみたら
何人かが「抱っこしてーー!!」とやってきました。
そういった時は一人ずつ抱っこをするのですが、
ここで大切なことは、時間を計って平等に行うようにすることではなくて、
「その子が満足するまで」抱っこをすることです。
なので実際に抱っこをする子には
「降りたくなるまで抱っこしてあげるからね、降りたくなったら言ってね」と声を掛け、
待っている子には「◯◯ちゃんが降りてから△△ちゃん(あなた)を抱っこするね」と声を掛けています。
※待っている子を気にかけるんじゃなくて、抱っこをしている子のことだけに心を向けるようにします
なかなか降りない子がいてもその子が「降りる」と言うまでし続けるので、その日に全員抱っこができない時もあるのですが、
その時は「明日は□□ちゃんの番ね。必ず抱っこをしてあげるからね」と約束をして守るようにしています。
「時間」でみると一見不平等に思えるかもしれないけれど、
子どもはその人(大人)を信頼するかどうかを他の子とのやり取りを見て判断するので、
大人が子ども一人ひとりと向き合う様子を見せることが大切になります。
子どもたちが見ているのは抱っこをする時間の長さではなく、
「満たされるまで抱っこをしてもらえる」という安心と大人への信頼なのです。
そして、抱っこをすることが目的なのではなく、
「自分は大切にされているという感覚」=「愛」が伝わることが大事なことなので、
大人が抱っこをしたくない時は無理にするのではなく
「今は抱っこができないの」と素直に伝えています。
その時に抱っこができない、だけで終わらせてしまうと子どもはアンバランスなままになってしまうので、
「一緒に遊ぶことならできるよ」
「ギューだけならできるよ」
「後で必ず抱っこをしてあげるからね」
などとその時できることを伝えることもセットでしています。
大人と子ども両方が愛で満たされる為には
我慢ではなく、お互いに素直になることが1番良いのです。
是非みなさんも抱っこでもいいし、抱っこ以外でもいいので、
愛を伝えて素敵な暮らしをおくってくださいね。
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