自分の中の「制限」を子どもに採用すると、あっという間に「禁止」が多くなることがあります。
例えば、こちらの記事の
参考記事
「雨の中では遊べない」という自分の中にある制限を子どもに採用すれば、子どもを雨の中で遊ばせることはしなくなるし、もしくはイヤイヤさせるかで、
「包丁は幼児は扱っちゃいけない」と思っていれば、幼児期にお料理をする機会はなくなるでしょう。
「失敗しちゃいけない」と思っていたら、子どもがやってみる前に大人が手出しをして阻止することになるし、
「人とは仲良くしなくちゃいけない」と思っていたら、子どもにケンカをさせてあげることはできません。
この制限もその人の考え方だと終わらせてしまえばそれまでだけれど、
「我が子の持つ未知なる可能性を引き出してあげたい」と思ったら、
大人が先ずは「自分の中にある制限」に気が付く必要があります。
自分の中にある制限に気が付く方法は、
子どもに向かって「ダメ!止めなさい!」という言葉が出たら
とにかく「何でダメだと思うのかを自分に問うこと」です。
「ダメ!止めなさい!」と禁止事項が出た度にとりあえすこの作業を行うと、「自分の考え方のパターン」が浮き彫り出てきて、
その「ダメ」が本質的なことなのか、自分で作り出したものなのかが分ります。
今の自分がそう思っているだけなのか
時間が経ったら変わる考え方なのか
気分や状況によって変わるものなのか
親に言われたことを守っているだけなのか
世間の目を気にしているだけなのか
常識だからと思っているだけなのか
思い込んでいるだけなのか
普遍的なものなのか・・
何でそう思っているのかが分かったら、後はその思いを許したり受け止めたりすれば次のステップへいけるので、自分の中にある制限を変えることができます。
我が子の未知なる可能性を引き出してあげたいと思ったら、先ずは大人が自分で作っている制限を見つけて外すことが大切になります。
もちろん命に関わる危険なことは止めるべきなので、例えば車の多い所を自由に走るとか、道路に飛び出すとか、
大人が助けてあげられないようなことを子どもがしたいと言ってさせてあげるのは違うので、そう言った場合はしてはいけないこととして止めたり伝えたりする方が大事になります。
命に危険がないことなら、子どもに「ダメ!」と言った後に一度自分に「何でダメだと思うのか」を問うと、
自分の人生を振り返るよいキッカケになって、より自分が自由になれます。
大人が自由な心を持っている分、子どもにも自由を与えてあげることができるものなので、
自分が自由な心を持てば、何でもやってみたい!と制限のない子どもの自由さの中にある素晴らしい可能性を潰さずにいてあげることができます。
だから先ずは大人が「心の自由」を増やしていくことが大切なのです。
だいたいが、大人の「制限」と子どもの「自由さ」の違いが事を上手くいかなくさせているので、大人が自由度を上げると親子関係が良くなることが多くあります。
それに、子どもは自由の中で身を持って体験をして学んでいくので、大人が初めから制限なんて作らない方がより多くの学びを与えることができるのですよね。
幼児期から自分で「やってみること」を積み重ねてきた子は、それだけ主体を持って生きてきたということだから、
幸せも不幸も主体的に生きることで選べるという観点から、
多くの親が我が子に望む「幸せな人生を歩むこと」を我が子に届けてあげられるのです。
子どもに「ダメ!」と言ったら何でダメなのかを自分に問うこと、是非やってみてくださいね。
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