子ども同士がケンカした時は、大人が感情移入しないことが大切になります。
なぜかと言うと、大人が同調して同じ気持ちになってしまうと、解決してあげないといけないと思ってしまい、(又は、解決したくなってしまう)
どちらが悪いのかを大人が決めつけやすくなってしまうからです。
そうすると、「子ども同士のケンカ」が「大人を挟んだ問題」となり、
子どもがケンカという経験から学ぶチャンスを大人が奪うことになってしまいます。
参考記事
『 ケンカは心を育てる大事な行動 』
ただ、最後までケンカをさせてあげられる状況や状態だったら良いけれど、
公園や公の場などでケンカが始まると、大人も黙って見ていることは難しいと思います。
相手の親御さんとの関係もあるだろうし、周囲の目が気になる時もあると思います。
そんな時に、大人が感情移入したり怒ったりせずにどうやって子どものケンカに関わることができるかと言うと、
意識をケンカから一歩飛ばして、ケンカをケンカだと思わずに普通に声をかけることが有効だったりします。
とある日に、公園で1つの実を巡って2人の子が激しいケンカをしました。
◯◯ちゃんが見つけたという実を△△ちゃんが持った瞬間に離さなくなり、
◯◯ちゃんが怒って取り返そうとし、
△△ちゃんは頑なに持ち続け、
終いには、押してツネリ合って、頭突き合うという激しい戦いとなりました。
もちろん大きな声で2人とも泣いています。
大きな怪我にならなそうだったのでどうなるのかなーと思って観察していると、△△ちゃんが握りしめていた実がコロコロと転がって私の足元にきました。
思わず拾い上げて、
「わーい!みかちゃん拾ったー!みかちゃんのー」と言うと
2人が「へっ??」っという顔をしてこちらを見たので(気がそれたので)、
ケンカの話はせずに「ちょっとお水飲もうか〜」と声を掛けて一度お水を飲んで落ち着いてもらってから
「2人とも実が欲しかったんだね。実、一緒に探しに行こうか」と2人の気持ちを受け止める言葉を掛けてから、
3人で実を探しに行くことにしました。
参考記事
後は「実、どこにあるかなー」と意識を実に向けるようにして、実際に行動することでケンカは終わり、実探しという楽しい時間となりました。
こんな風にケンカを普通の出来事として大人が捉えていると、子どもの気持ちが切り替わりケンカが終わることがあります。
ケンカを最後までさせてあげられないなと思ったら、是非参考にしてみてくださいね。
実探しはと言うと、
しばらく探しても見つからなくて、公園のお掃除をしているおじいさんに「この実がなっている木を知っていますか?」と聞いたところ、
「どこかは分からないけれど、この公園でよく見る実だよ。多分下の方にあるんじゃないかな?」と教えてくれたので、階段を下りて下の方に生えている木の辺りを探しに行きました。
探している間には、色々な実や赤い葉っぱや松ぼっくりなども見つけることができ、すっかり2人は木の実集めに夢中になっていました。
そして、ハナミズキの木の下で◯◯ちゃんが「あったー!!」と叫び、無事に赤い実を見つけることができました。
そして、その後は仲良くくっついて遊んでいた2人でした。
ー完ー
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