泣くことや怒ることを「悪い」ことだと、


笑うことや喜ぶことを「良い」ことだと大人は思いがちだけれど、


怒ることや、喜ぶことや、悲しむことや、楽しむことは


一括りにするとただの「感情」で


泣くことや、笑うことは


感情のただの「表現」なのですよね。


だから、その種類に本当は「良い」「悪い」はないのです。


たくさん泣いて


たくさん笑って


全身を使って


発散をして


感情を感じたら


「生きていること自体」が喜びになります。


子どもは自分の全てを使ってこの世を(今を)感じているから


こんなにも輝いているのですよね。


怒ることや不機嫌になることや


悲しむことや悔しがることを


「良くないことだから止めなさいと」もし言われたら、


子どもは感じることを止めてしまうかもしれません。


それは「生きていること自体の喜び」を半減させることと同じになります。


こんなに笑って


こんなに怒って


こんなに喜んで


こんなに泣いて、


幼児期のこの感情の豊かさは


子どもたちに生きることの魅力を伝える為に訪れる、発達段階なのです。


それに、自分の全てを使って今を感じることが「生きることの喜び」に繋がるのなら、


子どもがこんなにも大人たちの感情を引き出してくれるのは、


大人に「感じることの素晴らしさ」を思い出すキッカケをくれていることになります。




自分の心と体と頭と五感の全てを使った子どもたちは


いつもに増して清々しい良い顔をしていました。


大きな声で泣いて




真剣になって




怖い気持ちを乗り越えて




勇気を出して




嬉しい気持ちを溢れさせたら




魂そのものが喜んでいるような、素敵な子どもたちがそこにいました。


泣くことや怒ることはいけないことではなくて、


子どもたちを輝かす、良いことです。


子どもの喜怒哀楽に大人が「同調」すると、大人の感情も忙しくなって


なんとかしたくなるものだから、


そんな時は「共感」だけしてみてくださいね。


そっか、泣きたいんだね


そっか、何かに怒っているんだね


と共感することだけにしておくことで、


大人は子どもと分離ができ、落ち着いて自分自身の感情と向き合うことができます。


そうすることで、子どもは思う存分に自分の気持ちを感じることができ、


大人も子どもの感情に飲み込まれずに見守ることができます。


お互いの領域を守る為に、是非「同調」と「共感」を意識してみてくださいね。




よく泣く子やよく怒る自分をもっと好きになれたら、


子どもとの暮らし自体が喜びになり、人生そのものがもっと嬉しいものになっていくのです。






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