物を大切に扱うことも
食べ物を無駄なく食べることも
命を大切にすることも
人を大切に思うことも
自然環境を守ることも
何かを大事に思うことも
何かに感謝をすることも
「感じる」ことが伴わければ、子どもは理解することはできません。
「物を大切にしなさい」「食べ物を粗末にしないの」などと口で大人に言われた場合、
本人がそう感じていなければ、子どもは
「物は大事にするってお父さんが言ってたから、大事にしないといけない」
「お母さんに言われたからご飯は残しちゃいけない」などと、
そのままの言葉を受けるだけになり、
大人が意図している子どもの心の育みを促すことはできないのです。
これはなぜかと言うと、「感じること」は自分でしかできないから、自分事になるけれど、
「誰かに言われたこと」は受動的なことなので、他人事になる為です。
「感じる」ことから「思い」は作られるので、
感じることをすっ飛ばして思いや考えを持つことは「頭の理解」にしかならないから、実体験が伴っていない場合に子どもは
「お母さんがこう言ったから守らなきゃいけない」などという発言をします。
言われた内容じゃなくて、お母さんに言われたことが実体験になるのです(笑)
先日の大型台風が去った後、
Pygmy Outdoor Lifestyle School FUTAKO TAMAGAWA(ピグミーアウトドア・ライフスタイル・スクール二子玉川) の子どもたちが遊んでいる多摩川河川敷にある公園は
瓦礫でブランコは埋まり、鉄でできた柵が曲がっていたり杭が流れ着いていたりと、変わり果てた姿になっていました。
※この公園は台風で1mくらい浸水しました
そして、多摩川河川敷に詳しいおじさんが
モグラやネズミの死骸がそこら中に上がっていてカラスが食べに来たり、
魚が打ち上げられて鵜の大群が群がっていたりしていることや
虫がいなくなってしまったことを教えてくれ、
多くの生き物が台風の被害にあったことを知りました。
今日鵜の大群を見れました!
確かに、虫の声もしないし、雨上がりにはいつもミミズが土の中から這い出ていて、子どもたちはミミズと遊んでいたのですが、今回の雨上がりにはミミズが1匹もいませんでした。
子どもたちもしばらく公園を眺めた後に、「なんかいつもと違うね」「ブランコできないね」などと口にしていました。
しばらくして、雨上がりの気持ちの良い日差しを浴びながら元気に遊び出した子どもたちを見て、
私も、広い空の下で自由に動き回れる多摩川河川敷の環境があることに、自然と感謝の気持ちが湧いてきました。
この素晴らしい環境をいつまでも守っていきたいと思いました。
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