週末に行ったキャンプ場では、息子はマウンテンバイクを乗る練習をしました。


小学校のお友達が自転車に乗っていても「ぼくはいい」と行って自転車に乗らず、「自転車買ってあげようか?」と言っても「いらない」と言って興味を示さなかったのですが、


小学4年生になって、やってみようと思ったのか自転車乗りにトライしていました。


※自転車に乗っている小学生の集団の中で一人くらいは走っている子、いますよね?そんな感じでいました(笑)


しかし、マウンテンバイクというちょっとハードルが高い自転車から練習したのもあってなかなか乗りこなすことができず、最後転倒した時にできた傷が痛かったようで「自転車なんてもう絶対に乗らない!」と怒って泣いて止めてしまいました。


気持ちは分かるし、傷の痛さも想像できるし、頑張ったのも知っていたけれど、これは「諦めなければできるようになることを知れるチャンス」だと思ったので、


私も息子と気持ちを向き合わせて「絶対に諦めちゃだめだよ!」ということを繰り返し言いました。


もちろん反発もあってしばらくは泣いて怒っていろんなことを口にしていたけれど、最後は元気よく「明日もう一回やってみる!」と言ってその後はキャンプを楽しみました。


その後のキャンプの様子はこちらです。



結局次の日は練習はしなかったのですが、「サンタさんに自転車をお願いする」「その前に近くの公園で自転車レンタルして練習する」と言い、自転車への興味は消えていなかったので、近々練習をしに公園へ行こうと思います。


「自転車の練習」という目に見えるものは同じだけれど、親に決めてもらってした場合と、自分で決めてした場合では「動機」が違うので育つ内面が変わってくるのですよね。


心理学では『外発的動機づけ』と『内発的動機づけ』という言葉があって、


外発的動機づけは、行動のキッカケが誰かに言われたからとか、褒めれたからとか、怒られたからとかの自分以外の他者からの刺激によるもので


内発的動機づけは、自分で興味を持ったからとか、やってみたいと思ったからなどと、自分から湧き起こった気持ちからの行動を指します。


外発的動機づけからの行動は一時的には満足をするけれど、「自分の気持ち」が育っていないのでまた誰かに言われなければ動けなかったり、動く必要性に気が付かなかったりします。


内発的動機づけから行動をした場合は、自分の気持ちから出発している為、自分の気持ちごと育つので、次なる意欲や挑戦心が芽生えやすくなります。


幼児期には、何かができるようになるというスキルよりも、どんな内面が育つかの方が何倍も大事なことだから、


目に見える行動は同じでも、動機が違うと育つものが変わるということを大人が知ることは、子どもと接する上でとても大事な知識なのだと思います。


自転車はもっと小さい子でも乗れる物かもしれないけれど、息子が自分で決めた時は小学4年生だった。これは、


みんながしてるから自分もする、という動機でも良いけれど、「自分がしたくなったからする」という自分から発せられた動機で動いたことだから、とても素敵なことだなーと思いました。


遅い早いさえ、子どもは自分で決めて成長していくのだと改めて感じた出来事でした。


それと、内発的動機づけで動いたことでも、今回のように躓いてしまったり逃げたくなったりすることもあります。


その時は、子どもの場合は特に大人が気持ちに寄り添いながら付き合うことが、子どもの発達を支える大事な行動となります。


子どもは自分で育つものだけれど、一人で育つものではないのですよね。


アメリカ・インディアンが


『ひとりの子どもを育てるには、村中の努力が必要だ』と言ったように、


子どものより良い発達には寄り添う大人が必要なのです。








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