とある日、子ども同士がぶつかって一人の子が泣く場面がありました。(3歳と4歳の子です)


すると、もう一人の子が「ごめんね、大丈夫?ごめんね」と言って謝りながら相手の子の背中を撫で始めました。


泣いている子は時折謝っている子をトンッと突き飛ばして「痛かったんだよ」というアピールをしていましたが、


その内に泣き止み二人は一緒に本を読み始めました。


何気ない子どもたちの風景ですが、以前はこういう風に自分たちで解決することはできませんでした。


今回泣いた子は1度泣いたら大人に慰めてもらったり抱っこをしてもらわなければ泣き止むことができなかったし、


初めにぶつかってしまった子は、相手が泣いてしまったら大人に助けを求めてくることを先ずしていました。


Pygmy Outdoor Lifestyle School FUTAKO TAMAGAWA(ピグミーアウトドア・ライフスタイル・スクール二子玉川) に通う子は今では子どもたちでケンカをしたり揉め事があったら解決をしているけれど、


初め( Pygmy School に来たての頃)は何でも大人に解決してもらおうとしていました。


子どもが主体を持てば、ケンカも揉め事も自分たちのことだと認識ができるので、上記のように子どもたちで解決ができるようになります。


だから私たち大人はとにかく子どもがいろんなことを「自分のこと」だと思えるように、子どもたちの世界に介入することを止め、子ども同士で関わり合うことができる環境を作ってきました。


参考記事


大人が必要以上に介入しないことや、解決をしてあげないことは、子どもたちを無視することでも蔑ろにすることでもなくて、その子が自分の人生を生きる為に必要な「主体性」を育てる重要なことなのですよね。


相手の気持ちを知ることも、思いやる気持ちの芽生えも、ケンカを解決する術も、


紐を解けば単なる「経験値」です。


これらのコミュニケーション能力は、すべて「関わり合うことで身に付いていくこと」だから、コミュニケーションの取り方を大人が說明して教えてあげることよりも、


子ども同士で関わり合う環境を作り経験値を積むことの方が、何倍も速くコミュニケーション能力を育てていきます。


なかなか初めは大人にヘルプを求めてきてスムーズにはいかないと思うけれど、経験値を重ねることで子どもたちの主体性は育っていくので、


子ども同士でケンカをしたり揉め事があったら、必要以上に介入するのを止めて子どもたちに委ねることをしてみてくださいね。


関わることでしかコミュニケーション能力は育ちません。


即ち、ケンカという関わり合いは、コミュニケーション能力を育てる為の最短の道なのです。







スポンサーリンク