よく「自由を与えると聞き分けがなくなるんじゃないか」「子どもを自由にしてしまうとルールを守れなくなるんじゃないか」などと
「子どもに自由を与えること」を懸念する人がいますが、
これって、本当に逆なのですよね。
自分主体で考えて行動ができる「自由」があると、自分で「心と体が満ちた状態」が作れるから、自然と余裕が生まれて、「心の余白」に人の言葉を入れることができるようになります。
これが、他人主体の発言や行動を軸にして動いていると、自分で「心と体が満ちた状態」が作れないので、いつまでたっても満足することができず、満たされることをいつも欲するようになります。
そうすると、心は「満たされる為の行動をすること」で埋まるので、余白も余裕も作ることができず、人の言葉を聞き入れることができなくなります。(入らなくなります。)
だからもし、子どもに自分の言葉を聞いて欲しかったり、聞く耳を持って欲しいと思ったら
「先に」その子自身が自由に遊べる環境を作ってあげると良いのです。
その時に大事なのは、「本当にその子が自由に行動できること」で、遊んでいる時に大人が指示をしたり誘導してしまうと
その子に必要な心と体が満ちた状態を作り出すことができなくなり、効果が半減してしまうので注意が必要です。
ただ、子どもに心(精神的)と体(物理的)の自由を与えるって、大人の在り方や考え方にかかっているし、自由をあげたくても難しい場合もありますよね。
私も公共の場で子どもに自由にしていいよとは言いません。
食事や生活をする中には、物事に付随するルールや道具の扱い方などと、子どもに伝えてあげるべきことが多くあるので、生活の中でも「何でもしていいよ」と完全な自由を与えることはしていません。
その代わりに、大人も心から「いいよ」を言えるように、多摩川河川敷のように広くて人が少ない場所などを選んで子どもたちを連れて行き、その子が本当に自由に遊び過ごせる時間を作っています。
Pygmy Outdoor Lifestyle School FUTAKO TAMAGAWA(ピグミーアウトドア・ライフスタイル・スクール二子玉川) ではその自由時間が毎日5時間ほどあります。
(5時間ほど自分と向き合って自由にする時間があると、殆どの子が満足をして自ら「Pygmyに帰りたい」と言うようになります笑)
Pygmy School では幼児が海、森、山、川などへ行って本格的なアウトドアをしたり、包丁や火を使ったお料理もしますが、
幼児が大人の言葉にも耳を傾けて、いざという時の指示に従えるのは、毎日の中に必ず自由にできる時間があるからです。
1歳などのまだ本能で生きている子を見ているとよく分かるけれど、自由なくしてルールを守ることはできないのですよね。
子どもたちと仲良くしてくれている柴犬マリコは
普段は多摩川河川敷では綱を付けずに自由にしているのですが、
こうやって綱を付けて子どもたちの歩幅に合わせても歩いてくれます。
マリコは犬だけれど、心を持つ生き物として人と同じ感覚を持っているのですよね♪(マリコいつもありがとう!)
もし、聞き分けを持ってもらいたいなと子どもに思ったなら、「自分は子どもに自由を与えることがどのくらいできているのか」を振り返ってみてください。
そして、自分自身はどのくらい心と体を自由にできているのかを見つめてみてくださいね。
自分に自由がなければ、相手を自由にすることは難しいので、
是非、親の自分に自由でいることを許してあげてほしいなと思います。自由を取り入れた暮らし、オススメです。
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