東京はまだ先日降った雪の残りがあって、今週一杯は雪遊びを楽しむことができました。
ここは 東高根森林公園 です。
東高根森林公園には木の階段がたくさんあるのですが、木陰になっているのでツルツルと滑る氷の階段ができていました。
Pygmy Outdoor Lifestyle School FUTAKO TAMAGAWA(ピグミーアウトドア・ライフスタイル・スクール二子玉川) は安全面の確保ができることが前提にはありますが、こういった普段にはない自然が作り出した現象をそのまま味わうことを大切にしているので、
子どもたちは手すりにつかまったり、そーっと下りたりと自分で気を付けながら階段を進みました。
「危ないから氷の上にはいかないように」と言ったり、ルートを変えたりして氷を避けることは、安全に子どもたちを前に進ませる簡単なやり方なのかもしれないけれど、
大人のこの対応から子どもたちが学ぶのは、「避ける」という方法なのですよね。
実際に東高根森林公園によく来ている保育園さんがこの日もいたのですが、先生は子どもたちに「雪には触らないように!」「走らないの!」「雪に入らない!」と怒鳴りながら言っていました。
きっと何かこの保育園さんにはこういう対応をせざる理由があるのかもしれないけれど、
この大人の態度から子どもたちが感じることは何かを考えると、
何かあったら挑戦したりとにかく失敗してもいいからやってみるという考え方じゃなくて、避けることが大事なんだと思うんじゃないのかなと思います。
普段からこの保育園さんは馬の調教のような形で子どもたちを歩かせているのですが、自由のない公園遊びなんて来ない方がマシで、まだ室内でも自由に自分の考えの元で動ける方が、健全なマインドを幼少期に付けることができます。
幼児期には、子どもたちがどこで遊ぶかという「物的環境」も大事だけれど、
もっと大切なのは、どういう風に大人が接するのか誰と遊ぶかの「人的環境」で、
子どもは模範を重ねて育っていくので、周りの大人がどんな思考でいるのかは、直接子どもの成長に影響を与える重要なことなのです。
そして、この世に誕生した時から、子どもたちは既にここに生きているのだから、
どんな「経験値」を積んで生きているのかは、もう始まっているのです。
3歳以降になると、その子が培ってきた思考が如実に現れるようになります。子どもを見るとその子がどんな環境に身をおいて育ってきたのかが私たちは分かるのですが、
3年分の経験値は、その子が生きる上でのベースになる思考を創りだすので、例えば「避ける」を身に付けてきた子と一緒に自然体験をすると、「大変だから、危ないから、疲れるから、ぼくはしない」などと言う場合があり、
アウトドア遊びをさせてあげることがその子にとっては辛いものになってしまう為、子どもが身をおいてきた環境によっては私たちは無理にアウトドア遊びをさせることはしないようにしています。
時間をかければ環境に慣れることができるので、避けるという思考は挑戦するという考え方に変わることもあるけれど、なかなかに時間がかかることでもあります。
日常で自分がどんな風に子どもに声をかけているのかは、「自分の生き方」が反映していることでもあるので、子どもに対していう言葉を1度振り返ってみると自分の生き方が見えてきて面白いと思います。
是非みなさんも自分が発する言葉を意識してみてくださいね。
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