東日本大震災から7年が経った日、Pygmy Outdoor Lifestyle School FUTAKO TAMAGAWA(ピグミーアウトドア・ライフスタイル・スクール二子玉川) で火打ち石で火おこしをして飯ごうでご飯を炊くというサバイバルイベントを行いました。
Pygmy School では日常の中に河原遊びや焚き火があり、子どもたちにとっては珍しいことではないけれど、今回は河川敷でこんなに楽しく過ごすことができるよー、最小限の道具で暮らすことができるよーと大人の皆様にも伝えたいなと思い企画しました。
河原遊びや焚き火やお外にいることなどに慣れているとそれだけで災害があった時のストレスを軽減することができるのですよね。
家はホッと安心できる場所でもあるけれど、お外(自然の中)にいることに慣れていると家がなくなったり帰れなかったりしてもそれなりに過ごすことができるので、いざという時の不安を安心に変えることができます。
現代では住まいを持たないで暮らすという生き方をしている人もいるけれど、その方たちの中には「家がないと安心して暮らせない」というマインドがきっとないのですよね。
「どこでも安心できる」「どこでも生きていける」というマインドがセットされているんじゃないのかなと思います。
それと同じように、例えば今回は火打ち石を使って火を付けたけれど、
火打ち石がなかったらレンズに太陽を照らして火を付けてもいいし、
風向きを読んで石を積み重ねてカマドを作れば扇ぐものがなくても火は付くし、
乾物だけでもスープや汁物は作れるし、(家にある乾物という設定でスープやお味噌汁を作りました)
河川敷には菜の花や大根や実など季節の食も生えているしと、
「◯◯がないとできない」という不安を手放し、思考をシンプルにすることで楽しさや安心は得れるのだと思います。
子ども=思考がシンプルな人だから、子どもたちはどこでも何でも楽しい遊びに変えてしまうのですよね。
握りしめているものが多ければ多いほど、それが無くなった時に感じる不安も多くなるものだから、
日常の中でどれだけシンプルな思考を持っているのか、
シンプルな暮らし方ができているのか、
身軽でいることができているのかなどが、いざという時に役立つスキルなのだと思います。
燃やす小枝を探しているところです
それと、個人的に災害時の備えとしてしていることは、
「後悔なく生きること」です。
後悔しない為に、
自分の心に忠実になり
「今」という時を感じ
子どもと向き合うことの優先順位を上げて
家族を大切にすることを大事にして暮らすようにしています。
災害だけじゃなくて、命には終わりがあるから(アメリカ・インディアンの「死というものは存在しない、生きる世界が変わるだけだ」という考え方が私は好きですが)、
生を全うした時に思い残すことがないように、死んだように生きるのではなく「生きている今を生きること」を大切にしています。
3.11
この日を堺にたくさんの人の人生が変わったと思います。生きていれば辛いことも悲しいこともあるけれど、どうせなら最後は「楽しかったー!」と次の生きる世界へと向かえるように「今」を大事にしたいと思います。
赤ちゃんも自然の中で育っています!
自然の中に行くと、家という小さな箱よりももっと大きな地球というものに護られていることを感じることができるので、是非、皆さんも広い空の下に行ってアウトドア・ライフスタイルを通して「今」という時を楽しんでくださいネ。
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