Q.
突然のメッセージで、申し訳ありません。いつもブログ楽しく拝見させていただいております。
内容としては
昼間の過ごし方が自由でなくても、家庭がそうでなければ、子どもは大丈夫なのでしょうか?
一緒に居られるときに限られた時間の中で一緒に楽しめたら、それでこの子は満たされるのでしょうか?
です。
仕事をせざるを得ないので保育園に通っています。違う大人や子ども達の関わり、良いことが沢山あると思います。
ただ、私も昔保育士をほんの少ししていたもので、どうしても細かいところが気になってしまいます。
簡単に言うと、子どもがやりたいことでは無く、大人がやらせたいことをさせる。0歳児クラスなのに、皆同じ玩具で遊ばせようとし、違うものに興味が向き、それを手にすると取りあげられ、皆が居る場所に連れて行かれる。
遊びが単発的にブツブツと途切れ、次から次へと新しいものを出し、その一つのものでまとまって遊ばせようとする。
その子が何に興味関心があり、その瞬間何をしたいのか、じっくり何かをしたいときでも、大人がおしまいと決めればしまわれてしまう。
大人の声ばかりが響き渡り、子どもは歩き回ると捕まえられて連れられて保育者の膝に座らされる。歩けるようになって歩くのが楽しくて仕方ないのに。
と、あげればきりが無いのです。
口にするのはダメよーばかり。自己肯定感はどこで育つのか…。
楽しい を感じる前に楽しい芽を摘まれてしまってるように思います。
今日は悲しくて通勤のバスの中で涙が出てきました。
初めてのメッセージで長々と本当に申し訳ありません。お忙しいと思いますので、気が向いたときにでもご意見頂ければ幸です。
これからも陰ながら応援させていただきます。
***
A.
ご質問ありがとうございます♪
保育士さんをされていたら知識がある分きっといろいろな事が目について気になってしまいますよね。「自己肯定感」が生きる上でどれだけ大切な感情なのかを知っているからこそのご質問なんだと思います。
あまりにも理不尽で子どもの発達に良い影響がないような保育園だったり、通わせていることを後悔するのなら転園を考えたり、生き方や暮らし方そのものを見直してみたりするといいと思うけれど、
家庭さえしっかりしていれば(家庭でバランスを取ってあげられていたら)、一見マイナスに思うことも、社会性を身につける為の大事な環境の1つにすることができるので大丈夫です。
ご質問の『昼間の過ごし方が自由でなくても、家庭がそうでなければ、子どもは大丈夫なのでしょうか?』
の答えは、大丈夫です!だし、
『一緒に居られるときに限られた時間の中で一緒に楽しめたら、それでこの子は満たされるのでしょうか?』
の答えは、満たされます!です。
そして、『自己肯定感はどこで育つのか…。』という心配もされていますが、基本的に自己肯定感は家庭(親とのやり取り)で育ちます。
ご質問をしてくれたお母さんにこれだけの知識があるのだから尚更大丈夫です。安心して一緒にいれる時にたくさん遊んでいっぱい愛してあげてほしいなと思います。
「ダメよ」と止められたりすることが多いのなら、その何倍も「いいよ、やってごらん」「見ててあげるからね」と安心しながらその子がトライできる環境を作ってあげて、
他で否定される場面があるなら、「そのままのあなたが素晴らしいよ」「あなたらしくていいね」「大好きだよ」「愛しているよ」と存在を肯定する言葉を何度も何度もいつでもどこでもかけてあげると良いですネ。
親の心配や不安は子どもに「あなたを信じていないよ」「世の中(保育園)は信じられないよ」というメッセージとして伝わってしまうので、一緒にいれる時には楽しいことをして、たくさん笑ってほしいなと思います。
保育園に預けていることをご自身が問題無く思えるように、
いっぱい肯定して、愛して、したいことをさせてあげて、その子が興味があることにジックリと時間をかけて、歩く楽しさを教えてあげて、「楽しい芽」を育て、たくさんの花を咲かせてあげてほしいなと思います。
ただ、私たちはこちらのお母さんが書いてくれたような保育園や保育者の在り方は良いとは思っていません。
人格を形成する人生の中で1番大事な幼児期だからこそ Pygmy Outdoor Lifestyle School FUTAKO TAMAGAWA(ピグミーアウトドア・ライフスタイル・スクール二子玉川) では、子どもがその子らしく遊び過ごし育つことができる環境を作ることにこだわりを持っています。
子どもも大人と同じように一人ひとりが個性を持っているのだから、その個性を伸ばせるように0歳児でも何歳でも自由に遊べる環境が必須だし、
「いいよ、やってごらん!」と言ってあげられるような人が幼児の側には必要なのですよね。
子どもの自己肯定感を潰すのは、大人たちの言葉と行動です。だからこそ、親が我が子にたくさんの愛を伝えてほしいし、
保育園に通う子は、誰かの大事な我が子なわけだから、その子個人がより良く育つ為のサポートを全ての保育者ができたらいいなと思います。
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