子どもは本当によくケンカをしますよね。きょうだいでも仲良し同士でも、「ケンカするメリットなんてあるの?」と大人が思ってもケンカは起きるし、きょうだいなんかは顔を合わせる度にケンカをするなんてこともあります。
大人はケンカを見る度に心が痛くなったりウンザリするかもしれないけれど、子どものケンカには「心が動き育つ」というメリットがあります。
心も体や頭と同じように「使うことで育つ」ので、嫌な思いをしたり、悲しい気持ちになったり、痛さを感じたりする“ケンカ”は、子どもにとってはモッテコイの自分を育てる方法なのです。
しかし、大人が中断したり、「あなたが悪い!」などと偏ったジャッジをしてしまうと、子どもの心は自分と相手との間に起こったことに使われるのではなく、大人の判断の結果に心を持っていかれて使いそこなってしまいます。
そうするとケンカをする意味(メリット)が無くなってしまうので、子ども同士がケンカをした時の「大人の対応の仕方」には注意が必要になります。
では、子ども同士でケンカをしたら大人はどうしたら良いのかと言うと、
「◯◯ちゃんの気持ちもわかる」
「△△ちゃんの気持ちもわかる」と
2人の気持ちを受け止めて、「どっちが悪いのか」を決めないようにします。
「どっちかが悪い」と大人が思っている限り、子どもたちも「自分は悪くない、あの子が悪い」と“悪”を決めたがり、
どっちが悪いのかを探そうとすると「相手にも気持ちがあることを知る」という大事な心の育くみができなくなってしまので、まずは大人がジャッジをしないようにすることが大切になります。
それと、どんなに小さな子でも「その子の理由」があるので、第三者である大人がその子の理由を無視して自分の価値観でジャッジをしてしまうと、あっという間に子どもはその大人のことを信用しなくなります。
だからこそ、大人が「どっちが悪いのか」を決めずにお互いの気持ちに共感することが、子どものケンカを健全な心の育みへと導くのです。
そして、これは年の差があるきょうだいでも同じで、よくやりがちな「お兄ちゃんなんだからあなたが悪い」「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」と年齢でジャッジをしてしまうと何歳であっても心が傷つき、その傷を癒やすために下の子に「腹癒せ(はらいせ)」をするので、ケンカの意味が無くなる上にきょうだいの関係性が悪くなるというオマケがついてきます。
「腹いせ」に関しての参考記事①
参考記事②
なので、年の差があるきょうだいでも、「お兄ちゃんの気持ちもわかる」「下の子の気持ちもわかる」と先ずはそれぞれの気持ちを受け止めてお互いの気持ちに共感し、何か道徳的に教えたいことがある場合は、
「気持ちはわかった。じゃあどうしたらいいと思う?」などと本人たちに考える機会を与え、その結果を自分たちで体験できるようにします。結果を自分たちで体験することで、子どもはじゃあ次はどうしたらいいのか?と自ら考え、学んでいくことができるのです。
大人は早くケンカを収めたいと思ってしまうけれど、解決を急ぐあまりに大人が考えを言って子どもに従わせてしまうことは、子どもの学びを奪っていることと同じになり、そうすると「同じようなケンカが繰り返えされる」ということが起こります。
きょうだい同士のケンカでも、親が2人の言い分を最後まで聞いてあげることで、子どもたちは「自分だけではなくて相手にも言い分があること」を学んでいき、その学びが終わった時に、同じようなケンカが繰り返されるということも終わります。
幼い頃に大人に口を挟まれずに自由にケンカをするという体験ができた子は、自分の言い分の他に、相手にも気持ちがあることをダイレクトに知れるので、他者を認めるということができるようになります。
自分とは違う他者だらけの世の中で、相手のことを認められるという能力は自分を幸せへと導く大きな力となるので、これから育つという可能性のカタマリの幼児期にこそ、たくさんの「ケンカ体験」をさせてあげられるといいなと思います。
是非、子どもの育みを信じて、今日からジャッジすることを止めてみてくださいね。ケンカを子どもたちの人生の財産にしてあげることができますよ〜♪
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